諦めきれない

悠真に抱きしめられた。

「は…悠真!?ど…どうしたの?」

「ちあちゃんが、好きだから。」

「…へ?」

「優しくしてるの。」

「…っ」

悠真の声はいつもより、低く、芯の通った声をしていて、声だけでも、彼が本気だということが分かった。