隆也だった。

俺は驚いて隆也の顔を見た。

隆也は前を向いたままだ。


俺が驚いた理由、それは隆也と俺は話したことがあまりなかったからだ。

いつも俺と陸と隆也の3人でいても、話すのは陸だけで、隆也は絶対に話しかけてこようとしなかった。


気がついたら壮行会は終わっていた。