「じゃあ、私行ってくるね!」
朱里ちゃんが休憩しに行った。
中野くんと話している時の朱里ちゃんは、輝いている。
羨ましいなぁ、と感じてしまう。
私はしばらくこんなふうにはなれないんだろう。
「麻奈ちゃんちょっと来て~!」
「ん?」
花穂ちゃんに呼ばれて行くと、私の耳元でポソっと言った。
「今から出してあげるから、言いな」
「どこに──」
出すの?そう言おうとした瞬間、花穂ちゃんは声を張り上げて、
「佐藤くん!
ちょっと用事頼まれてくれる?
ちょっと力仕事だから。麻奈ちゃん、案内してあげて!」
と言った。
「え!?」
「うん、わかった。麻奈さん、行こう」
「えっ、あっ、うん。」
出すってこういう事ね。言いなってのは、告白しろってことね?
それにしてもいきなりすぎだよ、花穂ちゃん。

