「さて、進展はありましたか?」



花穂ちゃんにからかわれたのでし返そうとニヤニヤしながら質問する朱里ちゃん。



「まぁ、あったよ」



「おお!どんな??」



「...付き合いはじめた」



...



「「ええぇぇええええ!!!?」」



「ちょっと、ビックリしすぎ」




ビックリするでしょ、これは。



今までずっと進展ないとか言ってたくせに!いきなりそれは誰だって驚くよ!



「お、おめでとう」



驚きがまだ引かないまま、一応言っておく。



「だから、驚きすぎだってば」



「どっちから、告白したの?」



「私」



「えぇぇ!?なんて!なんて言ったの?」



「先輩のこと、ずっと前から好きでした。付き合ってください。って」



きゃーーー!素敵!



横で朱里ちゃんも顔を赤らめてる。




「何その顔」



「すごいなって」




「はぁ。言っておくけど、麻奈ちゃんもそんなふうになるんだからね!?今は、逃してるだけで、よく見れば素敵な人なんて沢山いるんだから!」





花穂ちゃんは、ツンデレだ。優しいのに、厳しい言葉で本当の心を隠す。



逆に朱里ちゃんは正直で、顔にすぐ出ちゃう。



二人が好き。私の相談に乗ってくれるところも。みんなで対等にいてくれる所も。



二人が大好きだなって、改めて思った。