「麻奈ちゃんッ」



お昼の時間。この時間は別のクラスの子と一緒にお昼ご飯を食べていいことになっている。



全体で集合して点呼とって、班別に分かれて、班長からこれからの予定を聞いて、お昼。



よし、私も食べよう。という時に沙奈がすごい速さで私のところに来た。



「ん?沙奈どうしたの?慌てて。
なんか忘れ物?」



「違うよっ!麻奈ちゃん、倒れたって...」



息を切らした沙奈がそう言った。



誰から聞いたのよ。情報渡るの早くない?しかも私みたいな地味女の。



「他のクラスの子。麻奈ちゃんのクラスに仲いい子がいるらしくて、集合する前に聞いたんだって。

私は、さっき聞いたけど」



「んも~、伝わるものなの?そういうものって

沙奈、私は見ての通り大丈夫だよ。
倒れかけた後は、班のみんなが助けてくれたから。」



私の返事を聞いて、ホッとした様子の沙奈。



心配かけちゃったなぁ。ごめんね。