お風呂上り、携帯が振動する。

彼女からの電話だった。

「もしもし。」

「もしもし。出てくれないかと思ってた。」

「君からの電話なら、出るよ。」

「照れるなぁ。友奈って呼んでくれたら完璧だったんだけど。」

「つい。ところで、何について話すつもりだったの?」

「うん。優クンに聞きたいことがいくつかあって。」

「何。答えられる範囲なら答えるよ。」

「だめっ。全部答えて。」

「......。なら、君...友奈も僕の質問に答えて。」

「ふふっ。名前を呼んでくれたから、いいよ。」
楽しそうに彼女は言う。