僕達は一緒に勉強して1日を過ごした。

なぜ人気者の彼女が僕と1日を過ごしたのかは、疑問だけど、聞かないことにした。

「一緒に帰ろうよ。」
と言われたので

「うん。」
と返した。

帰る時はお互い無言だった。

帰る方向がだいたい一緒なんだな、なんて考えてたら、急に彼女が止まった。

「どうしたの?」

「ねぇ、公園でお話してかない?」
ふふっと笑いながら言った。

彼女と話すのは別に悪くない。
でも...

「誰かに見られたら勘違いされるから、やめとこう。」

「私は勘違いされてもいいよ?」

「僕が嫌だ。」
そうなったら、色んな人が僕に聞き出そうと話しかけてくるはずだ。

「そっか。じゃあ、電話でもしない?」
ちょっと寂しそうな顔に僕は泣きそうな気分になった。