「おはよう。優クン。」

「おはよう。七色さん。」

「もーっ!友奈だよ!」
プンプンしながら彼女が言う。

彼女の声は聴きたいが、彼女が居ると人が集まってくる。

僕はそれが嫌で遠回しに離れるように言う。

「友奈。友達の所に行かないのか?」

「優クンも友達だよっ!」
照れながら彼女は言う。

「ありがとう。でも、向こうの友達も友奈と話したがってるみたいだよ。」

「わかった。優クンは優しいね。」
僕は自分の心を読まれた気がした。