今日は高校の入学式。

僕は思わず顔をしかめる。

ついにこの日が来た。

僕の後ろを歩いてる男子達が「ぎゃははは」と笑うのが聞こえた。

不快だ。

僕は人の声を不快に感じてしまう。

小学生の時はこんなことは無かった。

ごく普通の明るい小学生だった。

いつしか変わってしまった体質に昔は色々と苦労したが、もう諦めた。

そんな事を考えてた時不意に聞こえた声...。

初めて募る感情。

その声の持ち主は1人の女の子だった。