千和は智一に自分のマンションに送ってもらう帰り道に、やっと安心することができた。


  私、ちゃんと智一の、お父様とお母様に受け入れられたかな?



  すると智一は


   なに言ってんだよ、父も母も賛成してくれてたじゃないか。

   千和は、もっと自分に自信をもつべきだよ。



   俺からしたら、この広い世界の中で、千和と出会えて恋することができて


   なにより幸運なことに、お付き合いまですることができて、これまでにない幸せな時間を過ごしてると感じてるよ。


   そう言ってくれて、ありがとう。



  でもさ、智一さ、まだ私に言ってないことない?


  あー、もしかして家が昔は貴族の家柄のことかな?


  やっぱり!どこか気品というか纏っている空気が違う気がしたんだよね。


   すごいね、まさかの貴族様か~。


  ほんとに少女マンガの世界観だね~。ただただ呆然するしかないんだけど。