小さく、肩で息をしながら、彼女が帰って来ます

浩二さん、自分から歩み寄り、タオルを差し出します


「疲れたかい?」

「ううん‥大丈夫よ‥(笑) もう‥決まった?」

「ああ‥
君の気持ちは嬉しい‥」


一瞬、彼女の目がキッと、開き、タオルを握る手がキュッと‥‥


「よろしく、えっと、シャル‥」


強張りかけた彼女の頬が一瞬で染まる
そして満面の笑み


「もう‥ダメかと‥ 意地悪ねッ!浩二さん♪」


意図的ではない
話し方が、遅いだけだ

彼女は‥ちょっとせっかちで、気が強いのかな‥