「あ、そろそろばいばいだよね?」 こんどこそ本当にバイバイ。 切なくて悲しくなってくる。 「うん。そうやな。」 本当は言いたい。 帰りたくないよって… まだ一緒にいたいよって… 帰らないでって… 言えないけど言いたい。 「うん。」 言えない自分もイヤだった。 「それじゃあ。」 たくとが手を振ってくれる。 「うん。バイバイ。」 それしか言えなかった。