芹沢「......なんだ、お前は?」
じーっと、品定めをするかのように自分の爪先から頭のてっぺんまで見てくる芹沢さん。
繚『っ、申し遅れました!自分は、岸辺 繚という名前で小姓兼女中をさせていただいております!』
芹沢「ほおー。岸辺か...。」
そう言うと、自分のところまで来て
今度は目をじーっと見てくる。
芹沢さんが、自分の目をこれでもかという程見てくるので、自分も負けじと見ていると...
芹沢「...岸辺、お前女だろう。」
繚『はい、そうですけど。.......え?』
え、何でわかったの?土方さんたちも初めは気づかなかったのに。
土方さんと近藤さんは、芹沢さんが繚を女だと見破ったことに関して、驚きを隠せないようだ。
ていうか土方さん、女だということ隠せって言ってなかった?
芹沢さんにもバレちゃいけないんなら、これ相当やばい状況だよね??
ていうか、さっきうっかり認めちゃったし。
土方さんは、どうするんだろう。
何しろ、一番気にしてたのが土方さんだからね。
土方さんの顔がどうなっているのか気になり、チラッと目だけを動かして見てみると.......
.....ヒッ!!!
土方さん、芹沢さんを警戒しすぎて顔が般若みたいだ。
な、何て恐ろしいんだ。土方さんは。

