繚が自分の死を覚悟して目を閉じた瞬間...
キンッ
え.......?
「何、勝手に死のうとしているんですか?」
何でここにこの人が........?
「まったく、勝手にいなくなったと思ったら、切られそうになっているとは...。はぁ。」
溜息をつきながら浪士の刀を払う一人の男。
そして...、
ドカッ、
「ぐあっ!くっ、覚えとけよ!!」
刀で払ったと思ったら、綺麗な回し蹴りを浪士にしていた。
いきなり現れた男に刀で払われ、しかも回し蹴りもされた浪士は、悔しがりながらも足をもたつかせながら逃げていった。
一瞬のうちに浪士が逃げていったので、繚も周りも暫く放心状態だった。
が、皆すぐ立ち直っていつもの日常に戻り、騒ぎがあった場所には、繚と男しかいなくなっていた。
繚『.....どうしてここにあなたがいるんですか?...沖田さん。』
そう、浪士から刀を払い、回し蹴りをもしたのは沖田だったのだ。

