咳をしていただけで分かるなんて...。


しかも、咳は数回ぐらいしかしていない。


さすがというべきか...。




まあ、拷問はもうしないみたいだから、風邪が治るまではここでお世話になろうかな。


でも、仲良くする気はない。


あくまでも、風邪が治るまでいるだけ。



治ったら、即ここを出よう。



「...じゃあ、少しの間よろしくお願いします。」



と、ペコッとお辞儀をした。



「ですってよ、みなさん。」



『え?』



スパーーンッ!!



物凄く大きな音で襖を開けてやって来たのは...






繚を拷問した人たちだった。