ーーーーーーーーーー


チュンチュン。



『ん。
...あさ?』



目を開けると天井があり、昨夜寝ていた森の中ではなく、どこかの部屋らしかった。



前にもこんなことあった気がする...。




「気分はどうですか?」



『はい。昨晩よりかとても良くなりました。ありがとうございまし...え?』



お世話になったお礼をしようと声のした方へ顔を向けると、なんと沖田 総司がいたのだ。



『なんであなたがここにいるんですか』



「それは、ここに住んでいるからですよ。」




……。



は?



てことは、ここは壬生浪士組の屯所でまた自分は連れてこられたってこと?



はー、もう最悪すぎる。
なぜ、また連れてこられなければいけないのか。



「あ、勘違いしないでくださいね。
昨日の巡察の時、森の近くを通ったら
誰かの倒れる音を聞いたので。」



『何でほっといてくれなかったんですか?』



ほんとにほっといて欲しかった。
あのまま死んでれば現代に帰れたかもとか思ってた...。



「死体の処理大変なんですよ。あ、私がやる訳ではないんですけどね。」



と、クスッと笑いながら言った。



「あなたがここにいたくない気持ちは分かります。ですが、せめて風邪が治るまではここで休養していったらどうですか?」



『風邪が治るまで...
風邪を引いていたこと気づいていたんですか?』



「ええ、時折咳をしていたので。」