出たのはいいけど、やっぱり幕末の時代に来てしまったんだなー。
外では町屋や長屋がたくさん並んでおり、丁髷や着物を着た人など、多くの人で賑わっている。
何で自分はこの時代に来たんだろうか。
とりあえず、あの森のところに行こう。
そこで、一旦気持ちとか整理をしよう。
──ガヤガヤ。
「さあ、いらっしゃい。新鮮なものがいっぱいあるよ〜。」
「そこの兄ちゃん、豆腐はいかがかな?」
『あ、すみません。今度にします。』
やっぱり、この格好は男に間違われるな。
まぁ、何かとこの方が便利っぽいから よしとしよう。
..........。
重い。重すぎる。
身体が重い!
やっぱり、熱下がってから出てくれば良かった〜。
あー、でも もう少しであの森だ。
グ〜...。
...お腹 空いたな。
何も食べてなかったもんな。
木ノ実とかあったら食べてみよう。
あ、着いた。
しかし、カバンはどこにいったんだろ。
持ってたはずなのに。
とりあえず、1番大きい木の上に登ってみよー。
木登り、一度してみたかったんだよね。
『うわ、大きいっ!!
ここにしよう!』
その木は、周りの木よりも丈夫で大きな木だった。
『ハァハァ。兎に角、熱が下がるまで寝ていよう。』
思っているよりも身体が重たくて、しかも暑い。
でも、傷の手当てはしてあるし熱は寝ていれば治るでしょ。うん。
...スー、スー。

