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チュンチュン。
朝、鳥のさえずりで目が覚めた。
...朝?
ここは...?
『いっ!!』
え、何これ?身体全体が包帯のような布で覆われているんだけど。
『つぅっ!いったー、あれ?自分どうしたんだっけ?』
確か、斎藤という男に空き部屋に連れてこられたのは覚えているけど、そこまでの記憶しかない。
そういえば、拷問はどうなったのかな?
それにしても...
まさか、ここの人たちが女にまで手を上げるなんてね。
あーあ。すごく、憧れてたのになー。
これじゃ、会話なんてしたくないよ。
せっかく、過去に来て会えたと思ったのに...。
繚の頭の中は、ここから出たいという気持ちでいっぱいだった。