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あれから、何日経っただろうか。
気を失って、起きたと思ったら また拷問が始まり、
「お前は、何者だ?
仲間はどこだ?何を企んでいる?」
そればっかり問われて、正直もうほんと殺して欲しい。
何も知らないのに拷問をされ続けた人にとっては、殺してくれないことの方が辛かった。
蹴られたり、頭ごと水が入ったバケツの中に入れられたり、時には刀で刺されたりした...。
平成の時代では考えられないくらいのことを、ここの人たちに交代で、毎日毎日あらゆる拷問を受け続けた。
平和な世の中で育ってきた自分にとっては、身体は平気だったとしても心がズタズタだった。
─ギィ。
ああ、また始まるのかな...。
正直、もう限界...。
意識が朦朧としていて、刀で刺されたところが原因で熱を出している繚は、来た人にもう殺してと頼んだ。
『お、ね...が い...。もう、こ、ろして』
あ、この人、まだ一度も見たことないな。
...もう、誰でもいいから殺してよ。
「むっ、、お主 もしや女子か...?」
コクっ。
言葉を発することさえ辛い繚は、頷くことにした。