「おい、その腕、どうしたんだよ?野球、へたっぴでボール取れなくて転んだのか?」
 
「宙太、その言い方は無いだろ」

「まあ、そんなとこかなぁ」

「なんだよ。当たりじゃん!」


私にとっては色んな意味で辛い時間を過ごしていた。

行くことの出来ないLAやNYの雑誌を誰よりも熱心に見てしまう。

こうすることで行った気分に浸り、自分の欲求を満たすしかなかった。