3月9日。
私の誕生日。
私の母の命日。
そして、私と遥奏の結婚記念日。
私は披露宴の前に母に会いに行った。
早朝5時。
誰もおらず、薄気味悪い雰囲気の中を後ろを振り返らず、ただ前だけ向いて歩いた。
「お母さん、久しぶり」
母の名前が刻まれた墓石に声をかけ、私は線香とお花を手向けた。
これから結婚式ということもあって、幸せを呼びそうな花言葉を持つ花を中心に花束をあしらってもらった。
コチョウラン、ガーベラ、レースフラワー…。
華やかな花束に花もきっと喜んでくれるはずだ。
「お母さん、私ね、今日結婚式を挙げるんだ。今までありがとう。これからも空からずっと見守っていてね」
―――――晴香、幸せになってね。
母の声が聞こえた気がした。
私の誕生日。
私の母の命日。
そして、私と遥奏の結婚記念日。
私は披露宴の前に母に会いに行った。
早朝5時。
誰もおらず、薄気味悪い雰囲気の中を後ろを振り返らず、ただ前だけ向いて歩いた。
「お母さん、久しぶり」
母の名前が刻まれた墓石に声をかけ、私は線香とお花を手向けた。
これから結婚式ということもあって、幸せを呼びそうな花言葉を持つ花を中心に花束をあしらってもらった。
コチョウラン、ガーベラ、レースフラワー…。
華やかな花束に花もきっと喜んでくれるはずだ。
「お母さん、私ね、今日結婚式を挙げるんだ。今までありがとう。これからも空からずっと見守っていてね」
―――――晴香、幸せになってね。
母の声が聞こえた気がした。



