HARUKA~愛~

運命は自分で引き寄せるもの。

運命は人生のあちらこちらに落ちていて、拾われた、選ばれた運命が人生を決定していく。


過去は変えられない。

未来は分からない。


母が言っていたように、やっぱり確かにあるのは“今”だけだ。

今を精一杯生きることでしか、人は未来を作り上げて行くことは出来ないのだと思う。


丸投げされた人生。

その人生をどう生きるかは、自分次第。

私は私で、他人は他人。


比べちゃいけないし、比べるなんてもったいない。

一度きりの人生、自分の生きたいように生きなきゃ。


迷っても良い。

悩んでも良い。


誰かがきっと手を差し出してくれる。

そして手を引いてくれる。

一緒に歩いてくれる。

時に立ち止まったり、おいて行かれたりするけれど、ゴールまでちゃんと一緒に走り抜いてくれる。


私はそう分かった。

いや、教えてもらった。


私の人生において出会う運命だった人に。







石澤玄希。






彼と出会ったのは奇跡なんかじゃない。

偶然でも無い。



―――――必然だった。




必然に出会い、偶然の選択によって私達の運命は決まった。




ただ、“出会った”という事実は変わらない。