蒼井晴香様
元気にしていますか。
私はまだこちらの気候に慣れていなくて、この手紙を書く数時間前まで寝込んでいました。
私が病気の人を救うために行っているのに、自分が病気になるなんて、晴香がそばにいたらきっと怒っていますね。
大丈夫です。すぐに治します。
ではでは本題に入ります。
晴香…結婚、おめでとう。
って、最初の方に書くのはおかしいですか。
文章構成能力が乏しくてごめんなさい。
晴香、許してくれるかな。
ちょっと心配です。
晴香が結婚すると知って嬉しかったです。
やっと晴香が幸せになれるのだと思うと自分のことのように興奮してしまって、一緒に来ている仲間にも、つい言ってしまいました。
仲間には、「お前、その子のこと好きなんだな」って言われました。
医者の卵がそんな深読みするのかと恐ろしく感じましたが、図星でした。
論文作成の為に世界中を回っていますが、晴香を忘れた日は1日もありません。
飛行機に乗っていてウトウトして眠りにつくと夢の中に出てくるのはいつも晴香。
笑ってずっと私を見つめている。
時に細い左手を差し出して来て、じゃんけんしようって言う。
今日こそは負けないからって、いつもいつも言うくせに勝てません。
私が勝ってパイナップルでどんどん前に進むと、晴香が大股で走って来て抱きついて来る。
そんなことない、これは夢だと分かった時には飛行機は現地に着いてます。
今私はアフリカ大陸の一番南に位置する南アフリカ共和国にいます。
結核やエボラ出血熱など、日本とは違って感染症になる人がまだまだたくさんいます。
毎日大変ですが、そんな中でも晴香の笑顔を思い出すと自然と力が湧いて来て、どんなに困難な状況でも乗り越えられると思ってしまいます。
私が晴香に医者になりたいと語った時、晴香はすごいと言ってくれました。
だから晴香の期待に応えられるよう、今一生懸命頑張っています。
私が頑張れるのは、晴香、あなたのお陰です。
贅沢なことを言えば、私が晴香を幸せにしたかった。
ずっと晴香のそばにいて、毎日笑って、時にはケンカして、晴香が大好きなおにぎりを作って公園に行ってピクニック気分を味わって、スイーツを作ってる間に生クリームをなめちゃったり、フルーツをつまみ食いしたりして、ずっとずっと2人で楽しく過ごしたかった。
子供が出来たら一緒に遊園地に行ったり、キャッチボールしたり、勉強を教えたりしたかった。
孫が産まれておじいちゃんになったら、きっと溺愛してたなぁ。
でも晴香は変わらずに1番。
死ぬまで晴香は1番星だよ。
朝が来て横を見たら晴香の顔があって、夜寝る時には晴香の顔を見て安心して眠る。
そんな日々を送りたかった。
なんて言っても、そんな未来は訪れない。
私は大人しく自分の敗北を認めます。
長くなりましたが、そろそろ終わりにしたいと思います。
いや、まだ終われませんでした。
もう少し、話をさせて下さい。
世界を転々としている間にアメリカのシカゴにある、ステラ・レジストリに行って来ました。
星に名前をつけたいと、あの日屋上で私は言いました。
今の科学技術では見える星が限られているので、不本意ではありましたが、夜空に実際に見えている星の中の1つに名前を付けることにしました。
では、ここでクイズです。
私はなんという名前を付けたでしょうか。
正解は…HARUKAです。
勝手に付けてごめんなさい。
晴香と出会って、この存在を知った時から決めていたので…。
本当にごめんなさい。
でも、晴香には生きる目印が出来ました。
だから、これからは何かあったら空にある自分の星を探して下さい。
多分探さなくても、知らず知らずのうちに晴香を照らしてくれていると思います。
夜空を見上げたら、その空には晴香はいます。
晴香は1人じゃないし、晴香は自分自身で光を放っています。
だから自信を持って生きて行って下さい。
最後に、本当に最後に、この言葉を送ります。
I love you forever.
And,I wish your happiness.
追伸
アフリカ大陸のナミブ砂漠を知っていますか。
南アフリカ共和国に行く前にそこに寄ったら素敵な写真がたくさん撮れたので、その中から厳選したベストショット3枚を同封しておきます。
新婚旅行の候補地にしてもらえると有り難いです。
では、また会える日まで。
元気にしていますか。
私はまだこちらの気候に慣れていなくて、この手紙を書く数時間前まで寝込んでいました。
私が病気の人を救うために行っているのに、自分が病気になるなんて、晴香がそばにいたらきっと怒っていますね。
大丈夫です。すぐに治します。
ではでは本題に入ります。
晴香…結婚、おめでとう。
って、最初の方に書くのはおかしいですか。
文章構成能力が乏しくてごめんなさい。
晴香、許してくれるかな。
ちょっと心配です。
晴香が結婚すると知って嬉しかったです。
やっと晴香が幸せになれるのだと思うと自分のことのように興奮してしまって、一緒に来ている仲間にも、つい言ってしまいました。
仲間には、「お前、その子のこと好きなんだな」って言われました。
医者の卵がそんな深読みするのかと恐ろしく感じましたが、図星でした。
論文作成の為に世界中を回っていますが、晴香を忘れた日は1日もありません。
飛行機に乗っていてウトウトして眠りにつくと夢の中に出てくるのはいつも晴香。
笑ってずっと私を見つめている。
時に細い左手を差し出して来て、じゃんけんしようって言う。
今日こそは負けないからって、いつもいつも言うくせに勝てません。
私が勝ってパイナップルでどんどん前に進むと、晴香が大股で走って来て抱きついて来る。
そんなことない、これは夢だと分かった時には飛行機は現地に着いてます。
今私はアフリカ大陸の一番南に位置する南アフリカ共和国にいます。
結核やエボラ出血熱など、日本とは違って感染症になる人がまだまだたくさんいます。
毎日大変ですが、そんな中でも晴香の笑顔を思い出すと自然と力が湧いて来て、どんなに困難な状況でも乗り越えられると思ってしまいます。
私が晴香に医者になりたいと語った時、晴香はすごいと言ってくれました。
だから晴香の期待に応えられるよう、今一生懸命頑張っています。
私が頑張れるのは、晴香、あなたのお陰です。
贅沢なことを言えば、私が晴香を幸せにしたかった。
ずっと晴香のそばにいて、毎日笑って、時にはケンカして、晴香が大好きなおにぎりを作って公園に行ってピクニック気分を味わって、スイーツを作ってる間に生クリームをなめちゃったり、フルーツをつまみ食いしたりして、ずっとずっと2人で楽しく過ごしたかった。
子供が出来たら一緒に遊園地に行ったり、キャッチボールしたり、勉強を教えたりしたかった。
孫が産まれておじいちゃんになったら、きっと溺愛してたなぁ。
でも晴香は変わらずに1番。
死ぬまで晴香は1番星だよ。
朝が来て横を見たら晴香の顔があって、夜寝る時には晴香の顔を見て安心して眠る。
そんな日々を送りたかった。
なんて言っても、そんな未来は訪れない。
私は大人しく自分の敗北を認めます。
長くなりましたが、そろそろ終わりにしたいと思います。
いや、まだ終われませんでした。
もう少し、話をさせて下さい。
世界を転々としている間にアメリカのシカゴにある、ステラ・レジストリに行って来ました。
星に名前をつけたいと、あの日屋上で私は言いました。
今の科学技術では見える星が限られているので、不本意ではありましたが、夜空に実際に見えている星の中の1つに名前を付けることにしました。
では、ここでクイズです。
私はなんという名前を付けたでしょうか。
正解は…HARUKAです。
勝手に付けてごめんなさい。
晴香と出会って、この存在を知った時から決めていたので…。
本当にごめんなさい。
でも、晴香には生きる目印が出来ました。
だから、これからは何かあったら空にある自分の星を探して下さい。
多分探さなくても、知らず知らずのうちに晴香を照らしてくれていると思います。
夜空を見上げたら、その空には晴香はいます。
晴香は1人じゃないし、晴香は自分自身で光を放っています。
だから自信を持って生きて行って下さい。
最後に、本当に最後に、この言葉を送ります。
I love you forever.
And,I wish your happiness.
追伸
アフリカ大陸のナミブ砂漠を知っていますか。
南アフリカ共和国に行く前にそこに寄ったら素敵な写真がたくさん撮れたので、その中から厳選したベストショット3枚を同封しておきます。
新婚旅行の候補地にしてもらえると有り難いです。
では、また会える日まで。



