玲子には 他のともだちも多い。 でも、わたしの傷を気遣ってか、他のひとには紹介されないまま二人の仲は親密を増していった。 嫉妬は増すばかりだったが、玲子は必ず二人のときを作ってくれた。 「麗子だけだよ、親友は。。」打ち明けたのは、玲子のほうだ。

事件は起きた。 玲子の乳癌をわたしが つい口走ってしまったのだ。