「ご、ごめん凛子・・。そうじゃなくて、私が嫌なの、凛子の良い所何も、何も、凛子の事知らない奴にあんな風に言わたくない!」
「美麗ちゃん・・」
「凛子は、白くてもちもちで赤くてもちもちで」
「もち・・」
「凛子はすっごく可愛いんだから!」
「そんな事・・」
「それにすっごく気遣い屋さんで頑張り屋さんだって、私は知ってる」
それなのに、と悔しそうな美麗に、頬を染めた凛子が笑いかける。
「ありがとう美麗ちゃん。そう、あの人達は私の事何も知らない。だから何言われてもいいの」
「え?」
「私の事わかってくれる、こうやって怒ってくれる美麗ちゃんがいてくれるから、いいの。全然平気なの」
その言葉に美麗はその綺麗な顔をくしゃくしゃにして、自分より頭一つ分小さい凛子を抱きしめる。
「りんこぉぉぉ」
「えへへ、ありがとう美麗ちゃん」
廊下で抱き合う二人の頭上に冷たい声が降る。
「気持ちわる、何やってんの」
「さささ、佐々木君!」
見上げると、いたのは声同様に冷えた眼差しで見下ろす佐々木だ。
「ちょっとー、あんたの登場のせいで感動のシーンが台無しよ」
「別にスルーしても良かったけど、チャイム1分前だから声かけてあげたんだよ、クラスメイトの慈悲として。ほらお礼は?」
「何でお前なんぞに礼をせにゃ」
その時、美麗の声を遮るように授業開始の鐘が鳴り響いた。
「げ」
「うっそ」
「あわわ」
三者三様に声を上げ、同時に廊下をダッシュする。
「美麗ちゃん・・」
「凛子は、白くてもちもちで赤くてもちもちで」
「もち・・」
「凛子はすっごく可愛いんだから!」
「そんな事・・」
「それにすっごく気遣い屋さんで頑張り屋さんだって、私は知ってる」
それなのに、と悔しそうな美麗に、頬を染めた凛子が笑いかける。
「ありがとう美麗ちゃん。そう、あの人達は私の事何も知らない。だから何言われてもいいの」
「え?」
「私の事わかってくれる、こうやって怒ってくれる美麗ちゃんがいてくれるから、いいの。全然平気なの」
その言葉に美麗はその綺麗な顔をくしゃくしゃにして、自分より頭一つ分小さい凛子を抱きしめる。
「りんこぉぉぉ」
「えへへ、ありがとう美麗ちゃん」
廊下で抱き合う二人の頭上に冷たい声が降る。
「気持ちわる、何やってんの」
「さささ、佐々木君!」
見上げると、いたのは声同様に冷えた眼差しで見下ろす佐々木だ。
「ちょっとー、あんたの登場のせいで感動のシーンが台無しよ」
「別にスルーしても良かったけど、チャイム1分前だから声かけてあげたんだよ、クラスメイトの慈悲として。ほらお礼は?」
「何でお前なんぞに礼をせにゃ」
その時、美麗の声を遮るように授業開始の鐘が鳴り響いた。
「げ」
「うっそ」
「あわわ」
三者三様に声を上げ、同時に廊下をダッシュする。
