「…お前も休めよ、授業」
「えっ、なんで?」
まさかそんなことを言われるとは思わなくて、思わず振り向く。
私の腕を掴んだままの金内くんは相変わらずのしかめっ面。
……だけど、どこか焦っているようにも見える。その証拠に目が合うとサッと逸らされてしまう。
「理由がないのに引き止めちゃ悪いかよ」
いや、悪くはない。でも、理由もないのに引き止めるってどうして。
引き止める理由がないなら、私も引き止められる理由がないわけだけど。
でも金内くんはぎゅっと私の腕を掴んでいて、振り解く気にはなれなかった。
そこまでして学校に行きたいわけじゃない。
「えっ、なんで?」
まさかそんなことを言われるとは思わなくて、思わず振り向く。
私の腕を掴んだままの金内くんは相変わらずのしかめっ面。
……だけど、どこか焦っているようにも見える。その証拠に目が合うとサッと逸らされてしまう。
「理由がないのに引き止めちゃ悪いかよ」
いや、悪くはない。でも、理由もないのに引き止めるってどうして。
引き止める理由がないなら、私も引き止められる理由がないわけだけど。
でも金内くんはぎゅっと私の腕を掴んでいて、振り解く気にはなれなかった。
そこまでして学校に行きたいわけじゃない。