「うわー...仕事だりぃ...」
朝起きた俺、藤澤佑樹は部屋の時計に目をやる。
「...あ。」
午前7:30。
電車の出発時刻は8:00。
駅に行くのに20分。
支度するのに30分...
「絶対間に合わねぇ。」
そう思いつつも急いで支度をする。
「朝飯は...まぁいらねぇよな」
支度をし終わり、家を出ると時間は8:46分。
「ヤバい...絶対間に合わねぇ...」
高校を卒業してから全く走ってはいなかったが、猛ダッシュで走る。
走るのに夢中で、周りの事なんか全く見てなかった。
信号が赤信号なのにも気付かず、車の多い交差点へと飛び込んだ。
ドカーン。
辺りに大きな衝突音が響いた。
周りの人は、叫んでいた。
交差点では車が次々と停止し...
藤澤佑樹が大きなトレーラーと乗用車に挟まって大量の血を流していた。