家に駆け込むと、
「お父さん、どうしよう!?」

すぐにテーブルのうえのお父さんの遺影に泣きついた。

「お父さん、まひるはどうすればいいの!?

今日――じゃなくて、昨日か――きた鬼支社長に副業のことがバレちゃったよ!

まひる、副業のことなんて誰にも話してないのに、どう言う訳なのか、鬼支社長の耳に入ったんだよ!?

後3ヶ月だったのに、鬼支社長にバレちゃったよ!

まひる、どうすればいいのかわからないよー!」

お父さんの遺影に向かって、先ほどまで我慢していた全てをぶちまけた。

お父さんが生きていた時もそうだったけど、楽しいことや嬉しいことはもちろんのこと、苦しいことや悲しいことも全てお父さんに話していた。

遺影の中のお父さんは当たり前だけど、優しく微笑んでいた。