泣かないで



倉庫の中をたんたんと案内してくれる一希くん





わたしをまるで珍しい動物のように囲んでみるギャラリーたち



いや、私べつに普通の女子高生なんだけど
いちごミルクが大好きな女子高生なんだけど



「なあ」



と周りのギャラリーを不思議な目で見る私に一希くんが声をかけてきた



「どーしたー」



「お前、なんで最初はあんなに嫌がってたのに今ではのこのこと倉庫歩いてんだよ」



んー、、


私が1番その理由を知りたいよね


「あの総長さんのほぼ強制だったけどね」



「まぁ、たしかに」



「でしょ?でもさっき言ったことそのまんまなんだけど、普通に楽しそうだったしいい人達なのかなって心から思ったから少しの間姫を経験してみようっていう考え」



「お前スゲーな」