「…………」


「なんで落ち込んでんの?いちごみるく奢ってあげるから早く行k」


「よし、いこう」


「ふふっ、はいはい」



篤輝呼んでくるからまってて〜

と言ってどっかいってしまった莉凪。

今回はわたしの負けだな。
仕方ないから莉凪のわがままにつき合ってあげよう。



別にいちごみるくにつられたとかじゃないから



待っててわたしのいちごみるくちゃん




このときわたしは知らなかった。



毎日変わらない風景に



ある人によって



少しずつ色づいていくことを……