これは、とあるそれぞれの別の学園にいる、
《王子》と《姫》の話である。


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【名門私立水明学園 】  

「あー!《王子》だー!」

「かっこいいー!やっぱイケメンだよね!立花君ー!ウチの学園ではダントツで一位だよね!」

立花康太郎
17歳
学園では、《王子》と呼ばれている。
スポーツも勉強も出来る才色兼備。
学園では常に女子に囲まれている。



そして… 隣の

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【名門私立聖盟学園】

「なあ、見ろよ!《姫》のお出ましだぜ!」

「やっぱ小林さんかわいいよな〜!」

小林亜由美 
17歳
学園では、《姫》と呼ばれている。
この学園に転入してきた。
転入してきてから、
すぐさま男子からの人気支持率はNO1になった。
今ではすっかり男子に囲まれる毎日。

「ああ〜王子かっこいい〜!!」

「相手はいるのかなあ〜!!」

「え〜そんなのショック〜!!」

「ああ…小林さん綺麗…付き合いてー!!」

「ムリムリ、お前じゃ」

「やっぱ、彼氏とかいるのかな…」

「当たり前だろ!
《姫》の相手と言えば《王子》だろ!」

周りからは憧れの存在の二人。
人は私達を《王子》と《姫》と呼ぶ。


♤〜王子の場合〜♤

「王子!これ作ったんで、良かったら食べてください!」


「ありがとう、嬉しいよ。」 


「きゃー!笑った!」

「私も!私も!貰って下さい!!」


「何よあんた!私が先よ!」


「ハア?あんたこそ何よ!順番守りなさいよ!」 


「皆、喧嘩しないで?ちゃんと全部貰うから、ね?」


「…王子♡」



「王子!握手してください!」


「ありがとう」


「きゃあああ!」


「私も!私も!」


「スゲえな…毎日毎日」


「アイドルの握手会かよ…。」


♡〜姫の場合〜♡

「こ、ここここ小林さん!よ、良かったらお、俺と付き合って下さい!」


「俺も!メアド教えて下さい!姫!」


「ハア?2年が何でしゃばってんだよ!」


「先輩こそ、常識ないんじゃないっすか?」


「あ"?」

「ちょ、ちょっと待って皆さん!順番にお聞きしますから…ね?」


「…姫♡」


「姫の笑顔でうるさい猿達が静かになったわ…!」


「さすが…小林さん…。」


キャーキャー言われるなんて、毎日日常茶飯事。


だけど…私達にはお互いそれぞれ“秘密“があった。


これだけは絶対誰にも言えない。


だけど、ゆういつその秘密を知っている二人がいた。


その話は1話に続く!