学校から帰ってきた夕方、、、
お母さん 「明日からお母さん
ニューヨーク行くから。」
突然お母さんが言い出した。
そんなに驚かない。
突然言い出すのはいつものことだ。
またこの狭いアパートで
ひとりぼっち。
正直さみしい。
すみれ 「うん。行ってらっしゃい」
お母さんとの会話は最低限だけ。
お母さん 「お店もよろしくね。」
そうだ。
お母さんが経営してる
〝キャバクラ〟
で働いている。
夜はギラギラのドレスをきて
化粧もバッチリして
店に入る。
すみれ 「おはようございます。」
キャバクラってもっと怖い感じかと思った
けどこのお店はアットホームで
すごい居心地がいい。
クラブ
〝 ティラミス 〟
No. 1 〟あやか 〟
24歳 3歳の子供がいる
シングルマザーを
頑張ってるいいお母さんだ。
なんでも相談できる
お姉さん的存在だ。
あやか 「すみれちゃんも大変ね。
〝ママ〟明日から
ニューヨーク行くんでしょ?」
すみれ 「そうなんですよ。
ほんといい加減な〝ママ〟」
いつも通り〝あやかさん〟との
会話。
私は夜10時に仕事が終わる。
すみれ 「お先に失礼しますー
お疲れ様ですー 」
店を出て家に帰る。