Hope Your Dream

私の携帯の音が鳴り止まずにいることに、二人とも気づいてた。

そんなこと御構い無しに私は泣き続けた。

どれだけ泣いたのかな、三度目のクラクションが鳴って、私は涙を止めた。


「ごめんなさい……」

「もう、大丈夫ですか?」

「はい……」


我に返って、私は凄い恥ずかしいことをしてしまったと後悔した。

メイクだって落ちただろうし。


「僕はね」


私が肩を下げていると、東さんがそう切り出した。

東さんの頭上、掛けられている時計は、深夜一時半を指していた。


「デザイナーになるのが夢なんです」


聞こえた、夢、と言う単語に過剰反応する。

名前を呼ばれたときと同じように。


「自分のデザインした服を着て、それを世界に広めるのが夢なんです」


目が輝いてた。

去年、同じように夢を語ってた私の目も、輝いてたのだろうか。

今じゃそんなことすら忘れてしまっている。