Hope Your Dream

「……望くん」

「ん?なに?」


聞いてもいいかな。


「望くんってさ」


聞いたらきっと、諦められる。


「先輩と、付き合ってるの?」


目は見れなかった。当たり前だ。こんな状態で見てしまったら、堪えられる涙も全て出てしまう。


「え?」

「……隠さなくていいんだよっ、別に」


可愛くない。

そんなの、自分が一番わかってる。


「夢」

「早く!」

「……夢?」

「早く言ってよ!付き合ってるって!もう……っ、もう嫌だ」


望くんの顔は歪んでた。


「夢っ」

「……もう行かないから、お店」

「夢!」

「……ばいばい」


嬉しかった。

何回も名前を呼んでくれて。


今日は気温差もなくて、夜でもムワムワしてた。

空とは違い、私の心は雨模様。

望くんは先輩と付き合ってない。きっと私を追いかけてきてくれる。

そう考えてる自分が、醜くて。

パーカーのフードを被って、その上から頭を思いっきりかいた。

決めつけることが間違えだってわかってる。

諦めたかった。

心はとても正直で。

心では収まりきらなかった大量の涙が、私の頬を濡らしてく。