Hope Your Dream

「……うん、私も嬉しい」

「あは、ありがとう。でもそっか、いないならしょうがないや。夢はもう帰るの?」


望くんは?

すごく、そう聞きたかったけど、答えが怖くて、喉に言葉がつっかえた。


「……うん」

「わかった。じゃあ僕も帰ろ」

「……先輩は?」

「舞さん?んー、帰って連絡すれば大丈夫だろうし」

「……そっか」

「うん」


通じ合っているんだ。

涙が出そうになった。


「……ごめん、望くん。お使い頼まれてたんだ!じゃあね、また!」


後ろで望くんが私の名前を呼んでいることに気づいてた。

ちょっと、期待してた。

この前みたいに、抱きしめて止めてくれるんじゃないか、って。

抱きしめてくれなくてもいいから、腕を掴んで止めてくれるかも、って。

昨日は名前を呼んでくれるだけで幸せだった。

人間って欲張りだ。

一日しか経っていないのに、名前を呼んでもらうことだけじゃ足りなくなる。

母は今日は夜勤で、家にはいなかった。

父は寝室にいる。リビングのテーブルにビールの空き缶が置きっ放しになっていた。