Hope Your Dream

仕事が終わったのは十一時を過ぎたころ。

昨日よりかは早く終わって、またあのお店に向かおうと思ったけど、自転車で来るのを忘れた。

お店に行ったら終電に待ち合わない。

私はパソコンをとじて、帰る支度をする。


「あれ?夢?」


えっ、と後ろを向く。


「望くん⁉︎なんでここに?」

「夢ここで働いてたんだ。有名なとこだよね、ここ」


望くんは、へー、なんて言ってて私の質問に返してくれなかった。


「なんでここにいるの?」

「あは、僕が聞きたいくらいだよ、びっくりした。夢、若いのに凄いね……ってまだ年齢聞いてなかったけど」

「あ……」

「あ、やっぱり聞いちゃいけなかった?店長もよく言ってた。女性に年齢聞いたら嫌われるぞーって」


店長さんの真似をして、いつもよりもっと低い声を出す望くん。

その様子が面白かった。

望くんも、笑ってる私を見て笑って、私が羽織ってるジージャンに目を留めた。


「あ、着てくれてるんだ」

「え?……あ!ごめんね、勝手に。明日、洗濯して返すから」

「気に入った?」


真顔で聞いてくる望くんに、何でか聞き返しちゃいけないような気がして、私は頷いた。


「ほんと?それね、初めて僕がデザインしたやつなんだ!ダメージ入ったりとか薄めの色合いにしたとことか、僕好みの服なんだけど気に入ってくれてよかった!」


私の大好きな笑顔をみせてくれる。

望くんの笑顔を見たら私も笑顔になれる。