Hope Your Dream

「マネキンあったー?」


マネキンを置き、台車を倉庫に戻して、私が控え室に入った数秒後、先輩が戻ってきた。


「あ……やっぱり二個しかなかった、です」

「……はあ?ちゃんと探した?」

「ちゃんと聞きました、二個しかないのかって」

「んで?ないって?」

「はい」

「……はあー。もういい。今から一個に絞るから。どっか行ってて」

「え?どっかって……」

「とりあえず出てって」

「…………はい」


今度はリュックごと持って行った。

なんで私はアシスタントなんてやってるんだろう。

怒られるだけの毎日。

そんなんで学べるはずがない。

もういっそのこそ大学を受けようか。勉強嫌いだけどそれもいいかもしれない。

その日は結局、夕方になってから呼び戻された。

黒でシックにまとめられたコーデを、私は携帯で撮って、刷られた企画書を渡された。

今からいつものオフィスに行って写真を印刷して企画書に貼って、先方へ送る。

定時で帰る先輩を見送って、私は自分の椅子に座った。

先方に送るとなれば遅くなってはいけない。

沈む気持ちを無理やり奮い立たせてパソコンにむかった。