Hope Your Dream

「すいません、遅くなりました」


控え室の隅っこにラックが幾つか固められている。

一部分、カーペットが敷かれてる床に、五体のコーデが置かれてた。


「うわ、なに?コーヒー飲みに行ってたの。私が仕事してるときに」

「……すみません」

「まあ、いいけど。ねえ、マネキン持って来て。んー、三個は必須ね」

「え、三個ですか?ここの倉庫、二個しかないですよね……?」


それは事前確認で知っていた。


「五体組んだのよ?そんなの、マネキンが二個しかなかったら比べにくいじゃない」

「……はい、わかりました」

「見つけたらここに置いといて」


先輩はカーペットと鏡の間の空いたスペースを指差した。

そこに置かれてたローテーブルは、先輩が部屋の脇に移動させていた。


「私も朝ご飯、食べてくるから」

「……はい、いってらっしゃい」


先輩はバッグごと持っていった。

そんな心配しなくても。人の所持品を奪うほど性格はひん曲がってない。

飲みかけのカフェラテを鏡の下に設置されてる机に置いて、とりあえずなにもかかってないラックを衣装室に戻すことにした。

十何個かを戻し終え、私は受け付けに行くことにした。

倉庫がどこかわからなかったし、そもそもスタイリストのアシスタントに、倉庫に入らせてくれるとは思わなかったから。