Hope Your Dream

「……ん?」


望くんは恥ずかしそうに頭をかいて、それでも私の目をしっかりと見つめて言った。


「今度はいつ、来てくれる?」


胸がキューっとキツくなる。

全身が火照ったように熱い。


「……いつか」


私はそれだけ言って微笑んだ。


「……待ってるね」


望くんも笑ってくれた。

もう一回手を振って窓を閉めたら、タクシーは走り出す。

深夜の街には、人は見当たらなかった。

家に帰ってお母さんにバレたら怒られるな、とか、いつも考える事が考えられない。

いつの間にか、私の頭の中は望くんのことでいっぱいいっぱいだ。

あの、優しい笑顔も、夢、って呼ぶ低い声も、結ぶとぴょこっと出る長い襟足も。

一緒にいた時間は短いのに、どっぷりはまってしまった。

明日も夜遅くなるだろう。

疲れるであろう体を、望くんに癒してもらいたい。