Hope Your Dream

「叶うかどうかはわからないんですけど」

それでも、と続ける。

「叶えさせたいから、今頑張れてます」


笑顔が眩しすぎた。

直視できないほどに、美しかった。


「夢さんも、また見つけられるといいですね夢」

「……ありがとうございます」


高校のころから洋服が大好きだった。

だから親の反対を押し切って私服の高校に通ってたし、勉強よりも部活よりも、放課後や休日に買い物する方が楽しかった。

メイクも慣れないながらも毎日やってたし、髪形だって雑誌を買い漁って研究した。

そんな私を見て両親も考えを改めてくれて、スタイリストになりたいってことも許してくれた。

勉強はできなかったし、あんま友達もできなかったけど、充実してた。

楽しかった。

絶対スタイリストになってやるんだ、って思ってた。


時計の長針は、八を指した。


「うわ、もうこんな時間ですか。今帰ったら危ないですよね……うーん……」


夢を持っていたころを、私は必死に思い出していた。

わくわくしてたころを。


「……東さんは」


東さんは何も言わない。

私の、唾を飲み込む音があまり広くない店内で反響した。


「今、楽しいですか……?」


また、泣いてしまっていると、自分でわかった。


「……はい、とても」