それから数日後、私は友菜の家に行って
あったことを全て話した。
その間、友菜は黙って話を聞いてくれた。
全てが話し終わって友菜が口を開く。

「好きになっちゃったって言ってもなんも知らないんでしょ?」

友菜が心配そうな顔で聞いてくる。

「うん...。」
私は小さく頷く。

「それじゃ、どうやって会うのよ〜。詳しい情報だって、東京にいる。って所しかわからないんでしょ?」

「....うん。そうだけど..」

他の写真を見ているうちに彼が東京にいる事はわかった。
だが、それ以外の手がかりは何もない。
私は珍しく真剣かつ弱気だ。

「「はぁ〜」」
私も友菜もため息を吐いた。

「「あははははっ!」」
思わずふたりで顔を見合わせて笑った。