新しい席になってから、二週間ほどが過ぎた。
授業になると相変わらず梨木くんは眠りっぱなしで、あたしはぼんやりとその背中を見つめる。
気がつけば、いつも彼のことを考えるようになっていた。
一目惚れでなければ、会話をしたことだってあまりないくせに、彼のどこを好きになったのかはわからない。
それでも、一つだけ思い当たるとすれば、山岸さんと二人で下校している姿に、憧れを抱いていたことかな。
あたしもあんなふうに守られてみたいって思ってしまった。
まあ、あたしは守られるって感じのキャラではないけど、彼の隣で歩いて、一緒に穏やかな時間を過ごしてみたいって思ったんだ。
授業になると相変わらず梨木くんは眠りっぱなしで、あたしはぼんやりとその背中を見つめる。
気がつけば、いつも彼のことを考えるようになっていた。
一目惚れでなければ、会話をしたことだってあまりないくせに、彼のどこを好きになったのかはわからない。
それでも、一つだけ思い当たるとすれば、山岸さんと二人で下校している姿に、憧れを抱いていたことかな。
あたしもあんなふうに守られてみたいって思ってしまった。
まあ、あたしは守られるって感じのキャラではないけど、彼の隣で歩いて、一緒に穏やかな時間を過ごしてみたいって思ったんだ。

