廊下を歩く同じ理科の甲斐先生にツッこまれてしまった。

甲斐先生はこの学校に勤めて6年目のベテラン教師







女性でハキハキしてて授業もわかりやすい、いわば "人気教師" 。




「まあ、悩みだったらなんでも言ってくださいよ!わたしでよければお力になります!それじゃ〜!」


「有難う御座います。」



そう言って、甲斐先生は階段を登っていった。







ガララッ

扉を開けると、いつもの光景。



右をみれば山積みになった資料
左をみればポットやお菓子などの私物




「化学室はもう俺の私物だな」






なんて、呟いてみる。