ガラガラッ!
「先生!」


未だに目を開けない彼女に焦り、滅多に挙げない大声を挙げ、保健室に走り込んだ。
そんな俺の様子を見て少し驚いていたようだが俺の腕の中にいる彼女を見て納得がいったようだ。


「大丈夫よ。話は聞いているから。さぁ、大変だったでしょ?ベッドに寝かせてあげて。」

保健医は俺をベッドへと手招きをした。

彼女をベッドに寝かせると、保健医は彼女の腕を取り、脈を測り満足そうな顔をになるとまた彼女の腕を置いた。
そしてそのまままた机に戻って行ってしまった。


「え。それだけでいいんすか?」
「えぇ、平気よ。彼女、どのくらい眠っているかわかるかしら?」

どのくらい、と言われればもしかしたら俺が座っているだけと思っていたが実はもう既に眠っていたかもしれない為正確には分からない。

「えっと、正確じゃないんすけど大体10分?」

その答えを聞くと、笑顔で頷いた。
「なら本当に大丈夫。もうそろそろ目を覚ますわ。」


そう言うと、保健医は立ち上がり扉へ向かった。

「彼女が目を覚ますまでそばにいてあげてちょうだい。目が覚めたらもう教室に行っていいわ。2人とも同じクラスだったはずよ。」

そう言い、俺の答えを聞かずにもう保健室を出ていっていた。当の俺はそれをなす術もなく、ボーッと見ていた。


……これも全部親父の血かよ。
うわー、怖ーよ。もうこれは呪いじゃね。