俺と瀬奈だけになった保健室で何もする事の無くなった俺は自然と彼女の顔を見つめる。
すると今まで気付かなかったが意外な発見をした。
「こいつ、隈ができてる…」
意外だ。
眠り込む病気だからそういう事とは無縁だとなんとなく思っていたがそうじゃねーんだな
1つそういうものを見つけると他の事も見つけ始める。
「顔色もわりぃな…
それに痩せすぎじゃね?もっと食えって」
軽く彼女の頬を撫でればそれを感じてか身じろぎをした。
そのまま撫でていれば目を覚ますかと思いきや気持ちよさそうにまたぎゅっと目を瞑る彼女に軽く落胆した。
おいおい、さっさと起きろって。
じゃねーとHR始まっちまうんだけど。
ま、事情が事情だし許容範囲なんだろーけど
開き直りかけていれば瀬奈が唸り出す。
「んぅ〜……。」
そう唸って寝返りを打つがここのベッドの感触になにか違うと気付いたのだろうか、いきなりパチっと目を開けた。
「よぉ、目は覚めたかよ寝ぼすけ。」
ニヤッと笑ってそう声をかけてやれば俺がいる事に余計困惑しながらガバッと起き上がる
「え?何ここって保健室?なんで私ここにいるの?あれ私まだ通学路じゃなかったけ…?」
すごい勢いで慌て始める彼女をしばらく面白半分で眺めているも途中で飽きて声をかけてやる。
「俺がたまたまお前が倒れそうになっていく所に出くわしたんだよ。なら乗せてやろうと思って声かけたらお前が倒れてった。」
そう言えばうっ、と首を竦める瀬奈。
「俺が抱き留めてやったから良かったけどなマジで気をつけねーと頭打つぞ。」
こいつが悪い訳じゃねーがまずはこいつの危険意識の無さをどーにかしねーとな。
「あと、お前には言っておくことがある。」
「…?何…?」
何か行ってこようとした瀬奈を遮って先に話し始める。
完っ前に困惑してるが今はどうでもいい。
「これからは俺の近くにいろ。分かったか。」
「!?なん、で…」
「俺はお前が俺が何も知らない内に眠るっつうんならしょうがねーけど俺はもうお前の事を知っちまったんだ。」
俺はもう知っちまった。この事でこいつが悩んでいるって事も苦しんでいる事も。
だが俺には治すことはできない。
だったら…
「だったら1人の友達として助けてやりたい。前も今も、たまたま俺がそばに居たから良かったがこれからもそうだとは言えねーだろ。お前が俺の知らねー所で眠り込んでるってなったら嫌なんだよ。」
「琉生…。私は…」
「あーー知ってるさ、お前が人に頼るのはあんま好きじゃねーって事は!!」
遠慮しているのから渋って中々頷かない彼女に、めんどくさくなり一気に吐き出す。
「いーか!俺はお前が危ない状態で寝てんのを黙って黙認できると思ってんのか!?」
「いや、そういうんじゃなくて、ただ私は迷惑かけたくなくて…」
「誰かに強制された訳じゃねー。俺がそうしたいからそうしてんだよ。だから黙って俺に守られてろや。いーな。」
笑って今まで寝ていたせいでぺたっとしている彼女の頭に手を乗せる。
そうすれば彼女は下を向いて顔に手を当てる
「うん…!」
小さい嗚咽が聞こえはじめ、俺は黙って彼女の頭の上にのせていた頭を引き寄せ胸に寄せて背中に手を回す。
夢の中で1人の彼女が、せめて現実では孤独を感じなくても済むように…
すると今まで気付かなかったが意外な発見をした。
「こいつ、隈ができてる…」
意外だ。
眠り込む病気だからそういう事とは無縁だとなんとなく思っていたがそうじゃねーんだな
1つそういうものを見つけると他の事も見つけ始める。
「顔色もわりぃな…
それに痩せすぎじゃね?もっと食えって」
軽く彼女の頬を撫でればそれを感じてか身じろぎをした。
そのまま撫でていれば目を覚ますかと思いきや気持ちよさそうにまたぎゅっと目を瞑る彼女に軽く落胆した。
おいおい、さっさと起きろって。
じゃねーとHR始まっちまうんだけど。
ま、事情が事情だし許容範囲なんだろーけど
開き直りかけていれば瀬奈が唸り出す。
「んぅ〜……。」
そう唸って寝返りを打つがここのベッドの感触になにか違うと気付いたのだろうか、いきなりパチっと目を開けた。
「よぉ、目は覚めたかよ寝ぼすけ。」
ニヤッと笑ってそう声をかけてやれば俺がいる事に余計困惑しながらガバッと起き上がる
「え?何ここって保健室?なんで私ここにいるの?あれ私まだ通学路じゃなかったけ…?」
すごい勢いで慌て始める彼女をしばらく面白半分で眺めているも途中で飽きて声をかけてやる。
「俺がたまたまお前が倒れそうになっていく所に出くわしたんだよ。なら乗せてやろうと思って声かけたらお前が倒れてった。」
そう言えばうっ、と首を竦める瀬奈。
「俺が抱き留めてやったから良かったけどなマジで気をつけねーと頭打つぞ。」
こいつが悪い訳じゃねーがまずはこいつの危険意識の無さをどーにかしねーとな。
「あと、お前には言っておくことがある。」
「…?何…?」
何か行ってこようとした瀬奈を遮って先に話し始める。
完っ前に困惑してるが今はどうでもいい。
「これからは俺の近くにいろ。分かったか。」
「!?なん、で…」
「俺はお前が俺が何も知らない内に眠るっつうんならしょうがねーけど俺はもうお前の事を知っちまったんだ。」
俺はもう知っちまった。この事でこいつが悩んでいるって事も苦しんでいる事も。
だが俺には治すことはできない。
だったら…
「だったら1人の友達として助けてやりたい。前も今も、たまたま俺がそばに居たから良かったがこれからもそうだとは言えねーだろ。お前が俺の知らねー所で眠り込んでるってなったら嫌なんだよ。」
「琉生…。私は…」
「あーー知ってるさ、お前が人に頼るのはあんま好きじゃねーって事は!!」
遠慮しているのから渋って中々頷かない彼女に、めんどくさくなり一気に吐き出す。
「いーか!俺はお前が危ない状態で寝てんのを黙って黙認できると思ってんのか!?」
「いや、そういうんじゃなくて、ただ私は迷惑かけたくなくて…」
「誰かに強制された訳じゃねー。俺がそうしたいからそうしてんだよ。だから黙って俺に守られてろや。いーな。」
笑って今まで寝ていたせいでぺたっとしている彼女の頭に手を乗せる。
そうすれば彼女は下を向いて顔に手を当てる
「うん…!」
小さい嗚咽が聞こえはじめ、俺は黙って彼女の頭の上にのせていた頭を引き寄せ胸に寄せて背中に手を回す。
夢の中で1人の彼女が、せめて現実では孤独を感じなくても済むように…