お前だけはどうしても。

「よしっ!今日から頑張ろう!」


私は真新しい高校の制服を着て気合をいれた。


ずっとあこがれてた高校生にやっとなれたんだ。


「私、ちゃんと高校生に見えるかな…?」


鏡の前でくるっと回ってみる。


やっぱりちょっと大きいな、と苦笑い。


「鳴海ー?何やってるの?もう50分よ。今日入学式でしょ。大丈夫なの?」


一階からお母さんが言ってきた。


高校生初日から遅刻なんて冗談じゃない!

*****

「もうー、初日くらい時間に余裕をもってしたくしなさいよね」


「えへへ…ごめん。じゃあいってくるね!」


「はいはい、いってらっしゃい。気を付けるのよ!」


「うんっ!」私はうなずいて家を出た。