お前だけはどうしても。

「ごめんごめん。話に夢中になっちゃって」


と言いながらもうれしそうな顔をしている。


幸せなんだろうなぁ…


私もいつか翔くんとそうなりたいな…


なんて無理なことわかってるんだけどね。でも想像しちゃうな…


「ところで何話してたの?2人が話してるなんて珍しいね」


そう、なんだよね。だいたい私が翔くんに話しかけてもだいたい無視か睨まれるかのどっちかだ。だからさっき返事が返ってきたときはほんとにびっくりした。


けどうれしかったな


自然に笑みがこぼれる。


「えぇー!?そんな思い出して笑うほどいい話してたの?教えてよー」


「そんなたいした話じゃないよー。1年間よろしくって話してただけだよ」


「へぇーそうなんだ…」


唯は納得できないような顔をしてたけどほんとなんだから。


私たちがまともな会話をしたのは中1の夏休みだったはず。