「まぁまぁ、いいから座れよ」
「は? え?!」
宥めるように私の肩を押してをソファーに座らせながらも、その動きはなかなかに強引だ。
しかも直後隣の狭いスペースに課長まで腰を下ろす始末。
「ちょっ…課長っ?!」
「ん? ソファーに座って何か問題あるか?」
「あるかって…」
大ありだよ!
女2人で精一杯なサイズのソファーに体の大きい課長が座れば、当然互いの体が密着する構図になるわけで。私の右肩にがっつり課長の左肩が触れている。
スーツ越しでも筋肉質なのがはっきりと伝わってくるほどに、それはもうがっつりと。
「せ、狭いですからっ!」
「大丈夫。俺は気にしない」
あぁもう、この人全然聞く気ない!
「はぁ~~……突然どうしたんですか…」
早々に白旗をあげた私のHPはもうほとんどないに等しい。
「ん? 少し癒されに来ようと思って」
「…は?」

