一瞬、思考が停止する。 『僕も、そう思ってたところ』 今の、声……。 6ヵ月ぶりに聞く、その声に、 また涙が溢れ出る。 私は、私を抱く大きな手に、自分の手を重ねた。 この手、懐かしい……。 「か、おるくんっ……」 「……うん」 震える声で名前を呼べば、 大好きな彼の声が降ってくる。 私はゆっくりと、後ろを振り返った。