「何かあったのかな?」 私が言うと、アキは呆れたように言う。 「あぁ、みんな木伏薫を見て騒いでるんでしょ。 普段はみんな遠巻きにしてるけど、夏休みが明ければ、やっぱりカッコいいって見に行く女子がいるんだよ」 「そうなんだ……」 薫くん、やっぱりモテるんだなぁ…。 「ひまり?どうかしたの?」 「…ううん、なんでもないよ」 私は心の中に広がるモヤモヤを消すように、 頭を振った────。